●295 夏のあした なつのあした 〇みそらはいまぞしらむ

 表題:夏のあした
 読み:なつのあした

 収録:(A)球溪歌集「四季」 犬童信蔵著 音樂教育書出版協會 1936(S.11).11 ◎[A3-1],Copy=[Ka1]
    (B)音樂新樂譜 285 音樂社 1925(T.14).7 ◎Copy=(Z7) ※「夏の朝」

 記譜:二部合唱(伴奏付き) ハ長調 4/4

 ※自筆楽譜ノートA1-7あり

 インチピット:ミミファソソ|ファ#ソラソド

 曲:ワーク,フレデリック・ジェローム(Work, Frederick Jerome)(1878-1942)[アメリカ]のことと思われる
 原曲:Sun of my soul
 詞:犬童球渓 (B)球渓(のみ)&楽譜詞=S.Kendow ※1915(T.4)作詞


[詞] ※「四季」より

1.み空は今ぞ白む東の雲を染めて 仰ぐも心地よしや夏のあけぼの
  星かげいつの間にか雲間に消えてかくれ そよふく朝(あさ)の風は膚(はだへ)に寒けし
  塒(ねぐら)を出(い)づる鴉(からす)起きよと人を諭し
  軒端に來(き)鳴く雀 今日の業(わざ)を 勵(はげ)めと歌ふよ

2.旭は今ぞ昇る東の嶺を越えて 仰ぐも心地よしや夏の青山
  白露きらりきらり草葉に玉と光り 門邊の水の流れ心ぞ洗へる
  小牛を追へる童子(わらべ)隣の村に隠れ
  鄙唄(ひなうた)歌ふ少女(をとめ) 秣(まぐさ)刈ると 野邊にぞ行(ゆ)くらし

[詞] ※(B)音樂新樂譜より

1.み空は今ぞ白む東の雲を染めて 仰ぐも心地よしや夏の曙
  星かげいつのまにか雲間に消えてかくれ そよふく朝(あさ)の風は肌に寒けし
  塒(ねぐら)出づる烏起きよと人をさとし
  軒端に群るる雀 今日のわざを勵めと歌へり

2.旭は今ぞ昇る東の峯を越えて 仰ぐも心地よしや夏の朝(あした)の
  白露いつの間にか草葉に玉と光り 門邊の水の流れ心を洗へり
  小牛追へる童子(わらべ)隣りの村に隠れ
  鄙歌(ひなうた)うたふ乙女 秣(まぐさ)刈ると野邊にぞ行(ゆ)くらし


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